プロローグ
第1話
世間は見知らぬふりをする。
例に挙げればこの町もだ。一見普通に見えるこの街だが、夜になると危険な輩がうじゃうじゃと沸く暗黒街だ。
「おいおい、そこのチビ止まれや」
自分が相手よりも優位だと勘違いし、調子に乗るやつもいる。
「おい、聞こえてんのか!てめえ!」
ドスッ
「お前が黙れよ。勝手に話しかけてくんな。うぜぇ」
まぁ、こうやって殴るのも普通なわけだ。
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