第86話
「宇田川さんも?成美ちゃんの付き添いできたわけでもないよね?あ、もしかして、賢人に会いに?」
図星を当てられた。
「賢人ならまだパソコンとにらめっこしてるけどもうじき終わるはずだよ。賢人なら2階の一番奥の部屋にいるから」
「藤原さん……」
「ほら、頑張って!先輩」
成美と藤原さんは腕を組んで帰っていく。
一方私は、階段を使って2階に上がる。
「ここか………」
ドアをノックした。
「すいません。営業時間終わってしまったんですよ。…………え?胡桃?なんで?」
「………私の気持ち、伝えに来たの」
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