一筋の涙

第80話

「せ〜んぱい♪」




会社の休憩時間。私はサンドイッチを食べていた。


正直あんまり食欲がない。



昨夜、賢人に言われたことが頭から離れなくて。


無理に食べてる感が否めない。



「先輩。最近何だか元気ないですよね?あ。結婚式に行ってからだから………さっき先輩、編集長に怒られてましたよね?珍しい」


「あ。見られてたのか。恥ずかしいな」



賢人の一件があって仕事に集中できてない。



「先輩。やっぱり変!!いい加減隠してないで話してください!今の先輩見てると私、辛いです!!気軽にご飯とか誘えないじゃないですか!!」


「…………」


「ほら。泣いてる。ずっと誰にも言わずに悩んできたんですよね?だから泣いてるんでしょ?いい加減話してください。私は誰にも言いませんから。私は先輩の味方です。蓮沼さんと何かあったんですよね?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る