「2人とももう着いてたんだ！賢人くん久しぶり！」

「美耶久しぶりだな」

「賢人、胡桃ちゃん。今日は来てくれてありがとな」

仲良さげに腕を組む美耶と悠真くん。

左薬指には指輪が。

「美耶、もしかして……」

「そうなの！ついさっき婚姻届出てきたの！」

嬉しそうな美耶と少し照れくさそうに美耶を見る悠真くん。

「立ち話もなんだから早く中に入ろうぜ」

オシャレなイタリアンの店に入り、私たちは楽しく談笑していた。

だけど、やっぱり気になるのは賢人のこと。

どう思っているのだろう。

感情を表に出さない。

気持ち悪いくらいにずっと笑ってる。

2人におめでとう、幸せになと何度も言ってる。

おめでたいのは確かなんだけど……賢人の気持ちを考えたら私が落ち込んでしまう。

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