【BL】ボクと浩一【中学二年生】
野口マッハ剛(ごう)
ボクの名前はけん
放課後の下校中にボクと浩一は他愛もない会話をしながら歩いている。他人が見たら仲良し男子生徒二人組なんだろうな。
「けんは好きな人は居るの?」
「え? 居ないかな……?」
心臓がドキドキする。浩一のことを好きだなんて言えない。彼の横顔は眩しくてボクは顔を赤くする。
「浩一はどうなの?」
「うーん、居ることは居るけどな?」
居るんだ……。彼が好きな人はどんな女性なんだろうな? ボクは胸の奥がチクリとして涙が出そうになって夕方の空を仰ぐ。
「どんな人?」
「バカ、言えるわけないだろう?」
なんだよ、それ? 相手は女性なんだろう? ボクは気付けば駆け出していた。涙が溢れているから。
すると、浩一が同じく駆け出してボクを背後から乱暴に抱きしめてくる。なんだよ? 離せよ。
「アハハ、けんはヤキモチだなぁ」
「え?」
ボクはその言葉の意味を理解出来ない。でも、浩一は抱きしめたまま。
「けんのことを好きだなんて、言えるわけない」
「浩一……?」
ボクはやっと言葉の意味を理解する。それと同時に涙腺が崩壊するかのように止まらない。
「けん、好き」
勘違いしていた。浩一は好きな人はボクだったのだ。いつまでも泣くボクを彼はずっと離さなかった。
終わり😇 BLは難しい(((((((っ・ω・)っ✨
【BL】ボクと浩一【中学二年生】 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます