第8話

喫茶店へ向かった3人はやはりと言うか、喫茶店は学生で溢れている様だ。

九瑠璃達とは違いこちらは学生感あふれる格好だ。

智留がいつもながら3人分の注文をしてくれる様である。

王偉はカフェオレとミルクレープ。私はアメリカンコーヒーとチーズケーキ。智留はいつも違うメニューなので、それについて王偉さんと何がチョイスされるか予想する。

「私は今回はミルクティーとワッフルを予想。」

「俺はアールグレイとシフォンケーキを予想だね」

「もしどちらかが当てたらどうする?」

ワンウェイさんが笑いながら問いかける。

「余裕がある様ですな。神田神社の御みくじを全員分買うでどうよ?その結果と過程で運が視えるって訳」

「その勝負乗った」

二人は引き締まった表情でチルタイムを待つ。

智留は注文を受け取り、ゆっくりとこちらを向き歩いてくる。

「王偉さんどうやら勝負は飲み物で決まりそうね」

「そうだな。。デザートはプリンだったか」

真顔で智留の方を見る二人。

動じない智留

智留が席に到達した。

ゆっくりと机の上に置かれるお盆に二人の視線が集まる。。。

一瞬笑ったのは結衣だった。

「私の勝ち!!ミルクティーキタコレ」

「結衣ミルクティーだったけ?俺間違えた?」

智留はいつもながらマイペースに応答する。

「俺の負けかぁ。智留ナイスファイト」王偉さんが続ける。

「俺ファイトしてないよ?」

「とりま俺が神田神社のおみくじ皆んなに奢るから」

「良いの?ワンウェイさん」

「おう」

「かっこいいよ。ゴーウェイ」結衣は未だ笑っている

「笑いすぎ。何があったのよ?」智留は困っている様だ

「まぁとりあえず食べよう。」

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