第46話

そんな事を思っていると、『つーか、蛍でいい』と、呆れたように笑っている声が聞こえ。



蛍?

呼び捨て?



「でも⋯」


『何歳だっけ?』


「⋯17です⋯」


『同い年じゃん、敬語もいらなくね?』



そう言われればそうだと思った。


同い年だし⋯。


蛍も、私の事をたまに呼び捨てで呼ぶから。




「じゃあ、普通に喋るね」


『なあ、明日さあ、暇?』



いきなり話の内容が変わった。



明日?


明日って、土曜日?



暇⋯といえば、暇。




1人で出歩く事が、出来ないから。

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