第16話
週末金曜日。今週も世界は無事終えた。走り続けたり、充填したり、留姫空達もまた今週を走り切る為に約束の場所に四人で向かっていた。
午後7時過ぎ予定より少し遅れての到着となった。
山部さんから主導権を握るためにこれぐらいはしても良いんじゃないかと言われて遅れて行く事が実現したのだ。
既に待っていたと思われる女性から留姫空が話しかけられる。
「留姫空さんですね。お連れ様はこのお三方で大丈夫ですか?」
「はい。少し遅れました」
「大丈夫です。此処からは車で少し移動するのですが、乗り物は皆さん大丈夫でしょうか?」
「「「「大丈夫です」」」」
「では私についてきてください。お車までご案内します」
「貴方は黒野さんや御影のなんなのですか?」留姫空が大胆に言い放つ
「私は御心に恩を感じています。黒野さんは私にとっては親も同然です。」
「そうなんですね。此処から何分位かかりますか?」
「5分も掛からないと思います。黒野さんは今回は同席しないという事です。テレビ電話で少しお話ししたいそうですが、、では此方の車にお乗りください」
「わかりました。よろしくお願いします」車の中では緊張と情報を出さないためにもほとんど無言だった。
「留姫空ちゃんはお菓子は何が好き?」変な空気感に怯えたのか九瑠璃はどうでも良い様なことを聞いてみる。
「やっぱりチョコが最強ですかね。エンゼルパイとかも含めて!!でもダイエット中だからあまり食べない様にしてます」
「まだダイエットしてるの?めちゃくちゃ細いと思うけどなぁ」
「ありがとうございます。ホントはもうやめようかなと思ったりもするんです。九瑠璃さんに言われたし良い機会だなぁ」
「私そんなたいそうなことしてないけどなぁ」
「九瑠璃さんは正直だから!」
「よく言われる!任せて」何を任せるんだとそれぞれ思いながら話していると、車は停まりドアが開く。
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