第6話

「結衣ちゃんも九瑠璃ちゃんもおめかしすると尚の事綺麗だよ」

「山部さんありがとうございます。山部さんもスーツ姿格好良いですよ。車出していただき感謝です」

「結衣ちゃんはいつも気にし過ぎだよ。今日はアイツらの晴れ舞台。。いい日にしてやろう。周りはお偉いさんばかりだからめっちゃ緊張するけど。」

「お二人とも人望も期待感も凄いですもんねー。九瑠璃の憧れどころじゃなくなってきて、今や将来を嘱望されているもの」

「九瑠璃の憧れは変わらないよ!!」

「九瑠璃は政治家には向いてないわよ。まぁそれを言い出したら弁護士も向いてないかぁ」

「九瑠璃はなんでも出来ます!廻子さんには敵わないけど、、」

「その自信が保たれていく事を私は深く望みます」

「なんか負けた気がする。。廻子さんのドレス姿楽しみだなぁ」

「声あげて泣いたりしないでよ。。廻子さんの晴れ舞台なんだから。」

「泣いちゃダメなの!?」

「駄目なことではないけど、九瑠璃が目立つ様な泣き方はお二人にとってとても貴重な機会なんだから、『九瑠璃ちゃん泣いてたなぁ。。』じゃなくてお二人だけの想いであった方がイベントとして綺麗なのよ」

「分かった!頑張って泣かない様にする。意味はよく分からないけど!」

「案外素直に聞き入れたわね。。逆に心配だわ。」

「大丈夫。大丈夫。九瑠璃は出来る女だよ。まっかせなさーい」

「今からでも長君連れてきた方がいい気がしてきた。。最近の九瑠璃は長君に任せっきりだから」

「結衣は私に嘘つく係だもんね。全然面白くないのに。」

会場に着き九瑠璃の気を引ける食べ物が出てくる事を祈る結衣。。

披露宴はさすが結城さんと才田さんでそんな事も配慮した様に進む。テレビで見た政治家の方々を生で見て変な現実感が押し寄せるのだった。

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