第70話

「「「「あ??」」」」



「召喚獣!!いるんじゃん!!」




この雨雲をふっ飛ばす、強力な召喚獣!!



にして、あたしの1番のあ・い・ぼ・う!!




“誰がだっ”




なんて声が頭に響いたような気がしないでもないが、気にしない!!




あたしは片手を天に掲げた。



高々と威風堂々と掲げた。



そして




「おいでませっ!!フィルさぁぁんっ!!」




叫んだ。


意気揚々と叫んだね。



しかし……




「「「「「「「…………」」」」」」」




10分経っても、相棒フィルさんは来てはくれなかったーー。




う”う”う”う”う”……。



251473652ダメージでマツリの威厳は地に堕ちた。




逃げる


闘う


駄々をこねる←




「マツリ、もう」



「いやや、いややっ。フィルさんは絶対に来るーっ」




リンが哀れんで、あたしに寄ってくるも……退くに退けないあたしは泣きながら叫んだね。




「う”ぁぁああっ、フィルさんのアホーーッ」



『誰がアホだ、小娘』




そんな言葉と共に、一陣の風が辺り一帯に吹き荒れ



















フィルオーレが召喚された。




「フィルさぁああああんっっ!!」



『やかましい』



「ひでじっっ!?」




舞い降りてきたフィルさんに嬉々として駆け寄ったあたしは、翼で横っ面を叩かれた。





マツリ、311のダメージ!!



わぁあっ!?


目の前が黄色くなったぁあああっ。

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