第24話

頭の上にピコンって、levelup1って出てるーっ!!




……え!?



1!?あたし今、1なの!?



おかしくね!?


普通、level1からでしょーよ!!



そしたら次は2でしょーよ!!




え、何あたし、level0だったの!?



どんだけ最弱!?



ギックリ腰を患ってたから!?




マツリ、パニック度が5上がった‼




「なぁ、コイツさっきから1人で青くなったり赤くなったり、へんな動きとかしてんだけど……。なんなの、コイツ?誰なの?コイツ。てか、人間なのかコイツ?」

















コイツ、コイツとうるせぇな!!




コイツ!!




なんなの、コイツ!!


うるさいんだけど、コイツ!!


本当に王子なの、コイツ!!




あたしにまで、コイツがうつったじゃないかっ!!




人間か!?とはなんだ!!


人間か!?とは!!



れっきとした人間じゃいっ!!



今、普通人level1になった、れっきとした人間じゃいっ!!




あたしはあたしをコイツ、コイツと呼ぶ奴を見る。




設定資料集によれば、ソイツは……




「うるさい。リン」



「うっ!?」



「…………」













この世界の三大王国の内の一国の王子だったんだが……従者にタメ口で邪険にされるという……。



おおぅ……王子よ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る