第6話

ガラガラガラガラ~。



ふはははははっ!!



マツリは最強の移動手段を手に入れた!!




ガラガラガラガラ~。




「ねぇお母さん。あのお姉ちゃんなんでお外でアレ引いてるの?うるさいよねぇ」



















おぐぅっっ!!



マツリ、痛恨の一撃!!




確かにうるさい……。


周りの視線もうるさい……。




「こらっ見てはダメだって言ってるでしょ!!」




スタスタとまたもや、さっきの母子が横を通り過ぎて行く。




ねぇ君達よ、何故あたしの側にいる?




ハッ!?監視……!?



監……




ガラガラガラガラ~。




うるさいなっ!?



いやいやいや、カートは悪くない、悪くないのだ。



全てはこのあたしの腰がっっ悪いのだ。




許せ、カートよ。



そうあたしはあのスーパーのカートを押して歩いていた。




二リットルのジュースを3本にお菓子にカップラーメなどを大量に買った。



これで二千円を越えないって!!




っって違う。



ギックリ腰のあたしがそんな荷物を持って帰れるハズもなく、どーするか悩んでたら、これまたおばちゃんが




『店長には言ってあるから、このカートに乗せて押して帰りなさい』



と言ってくれたのだ。



あのスーパーの人達マジ天使。


あたしはずっとこのスーパーに通うことを今日、誓ったね。




きちんと返すことを約束して、スーパーを出たあたしはこのままゲーム屋に突撃じゃあっと意気込んだその時……。




「…………」



「…………」




マツリの前に薄情な幼なじみが現れた‼

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