第15話
無駄に広い屋敷を駆け抜けて、母の部屋の前までやって来た。
おばあ様に見つかったらお小言を言われるに違いないなぁ、と思いつつも母の部屋のドアをノックした。
コンコンコン。
ドアの向こうから聞こえてくるはずの声は聞こえなくて。
いつもこの時間なら部屋にいるはずなのに・・・・・。
不思議に思いながらもドアを開ける事を決意する。
だって皆との待ち合わせは、1時間後なんだもん。
早く許可を貰って用意しなきゃいけないし。
この時、ドアを開けることを躊躇っていたら歯車は回り出さなかったのかも知れないね
でも、確かに止まっていた歯車を再び動かしたのは・・・私だった。
切なさと悲しみと、喜びと嬉しさと。
そして、人を愛する苦しさを知ることになる。
なにも知らない私は、感情と言う名の幾つもの扉を開いていく事になるんだ。
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