第25話

カウンターの中から外に出て、その人物に近寄って行く。



大きな人だと思った。



「いらっしゃいま……っ」



1メートル程近くまで行き、見上げるように口を開く。

けど、その言葉の途中で衝撃に言葉が詰まった。



ハッと息を呑みながら、右手を口元に当てた。



どう…して……



見えている世界が、より鮮やかになったような気がした。



夢か現実が、



混乱した頭で考える。

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