第17話
どうして…。
「私…は…」
母親に押し付けられて…とも言いづらく、言葉に詰まった。
視線を膝の上に落として言葉を探していると、クスクス笑いが聞こえてきて顔をあげた。
「まあ、理由はともかく、せっかく知り合ったことですし、私はあなたの事が気に入りました」
修一さんが楽しそうに言った。
「だから、どうでしょう。お試しで友達になりませんか?」
お試し?
その言い方が可笑しくて、私も笑いを漏らした。
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