第15話

案内されたテーブルに向かい合って座ると、料理を注文して店内に目を向ける。



お昼時を過ぎて、ほかにお客さんは数える程しかいなかった。



窓際のテーブルからは整えられた見事な庭園が見て取れ、目を細めて見つめた。




「綺麗ですね。花は好きなんですか?」



「ええ」



返事を返しながら、庭園から修一さんに視線を向けた。



穏やかな瞳と視線が絡む。



明るい日差しを受け止めているその顔は、想像以上に爽やかで格好いいと思う。



お見合いなんてしなくても困らないようなその容姿に、少し不思議に思って問いかけた。

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