第2話

「しかし、姫にお祖父さんが居たのはびっくりだったね?」



恭弥はそう言ってから、優雅に珈琲カップを口に運ぶ。




「ああ。」



それは俺も思った。





あいつの肉親は薫さんだけだと思ってたしな。





まさか、誕生日会に行くようなじいさんが居るとか驚きだった。







「まぁでも、姫、嬉しそうだったしね?誕生日会の話をしてたとき。」



と言った恭弥に頷く。





「ああ。」



マジで嬉しそうな顔してた。





滅多に会わないから、会えるの嬉しいとかも言ってたしな。





あいつのあんな顔中々見れねぇし。








「っ~か!二人とも俺の話スルーかよ!」



場違いに突っ込んでくるな、恵。





「海の件は考えておくよ。だから、静かにして。」



そう言って恵を睨んだ恭弥に、




「おっ・・・おぉ。」



と大人しくなった恵。

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