第2話

「うん。今回も裏に「shadow」がいるんじゃないかって」


「うわぁ、絶対そうだよ!」


「『Jack』は潰れてよかった。あそこで友達が怖い目にあったらしいし……」


「『shadow』格好いいよね。一体、何者?」


「ねぇ!それより、昨日、繁華街でシュウさん見た!」


「えー!嘘ぉ」


「どこで!?」




キャアキャアと騒ぐ女子高生の横を通り過ぎた。



匿名にしたのにバレてるし……



そう思いながら、あたしは深く溜め息を吐いた。

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