第36話

警察やら容疑者やらが溢れかえる廊下を進み、混んでいるエレベーターを使わずに階段を一階まで下りて行く。




やっぱり、体を動かす方がいい…

書類仕事なんて

ずっとやってられるか!




ブツブツ言いながら一階に到着すると、入り口に向かって一直線に外をめざす




そこへ、タイミングの悪いことに残りの2人の刑事と遭遇した。




「おいっ、拓真!」




かけられた声を無視するわけにもいかず、声の方を嫌々振り返る。そんな拓真に、長身の男女が近寄ってきた。




「もう帰るのか?」




谷口 憲明(たにぐちのりあき)刑事は、からかうように聞く。

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