第32話
電話を切ると、すぐに携帯をマナーモードに切り替えてバックにしまった。
目の前に置いてあるカクテルを見つめる。
美香には悪いけど、これを飲んだらとっとと帰ろ
そう思いながら七瀬はグラスに手を伸ばした。
その時、後ろに人の気配がしたと思ったら、それが横の椅子に腰掛けた。
いやーな予感にそちらに視線を向けると、さっき暗がりの中からこちらを見つめていた男が、面白そうな顔をしながらこちら見ている。
視線が絡まった瞬間、二人の周りに火花が散ったようなきがして、肌が粟立ったようにピリピリした。
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