第8話
急いで車を発進させ、通りを走る車の波に合流する。
「ごめん!遅刻しそうだから、もう電話切るわ」
『あっ!待って後一つ』
「なに?」
『今日仕事が終わった後飲まない?ってか、飲むよ!7時に《Butterfly》ってバーで待ち合わせね?これ、決定だから』
「はいはい、《Butterfly》ね?もうほんとに切るから。じゃあね」
電話を切るとそれを助手席に放り投げて、七瀬は運転に集中して銀行に向かった。
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