第3話

能力者とは、特殊な能力を持つ者たちの呼び名だ。




人によって能力の種類やレベルは異なるが、ふつうの人間よりも桁違いの精神もしくは肉体の能力を持っている。




それを考えると、殺されるというのは、ほとんど不可能と言ってもいい事だ。




気味の悪い事件に、七瀬の背筋に冷たいものが走った。




ブルリと体を震わせてテレビに視線を戻すと、すでにニュースは次に移っていて、美人なアナウンサーが今日の天気と気温を楽しそうに話していた。




嫌な予感を抱えながらも支度を続け、いつもと変わらない時間にマンションを出た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る