第61話

放課後


達也たちと合流してバスに乗って


いつもの駅前のカラオケ


受付を済ませて部屋に入って


しばらくして


注文を聞きに店員が部屋のドアを開けた



「えっ佐野!?」


「よ。」


「ここでバイトしてんの?」


『…』


達也が驚かないのは


「ここ横浜いた時働いてた店の系列店なんだけどさ、人手足りねぇからって無理矢理ね」


きっと、知ってたからだ


「へーそうだったんだ!制服めっちゃ似合ってるね!」


「サンキュー」


「佐野が真面目に働いてるとか信じらんねー笑」


「だよなー!」


「るせぇ笑」


「店員さん注文いいですかー♪」


「はいよ」


「私オレンジっ」


「俺ジンジャエールね」


「私はカルピスソーダ!」


「優は?」


『あ、えっと…』


「優ちゃんはコーラだよな」


『っ…』


「好きだもんな、コーラ。」


『…勝手に決めないでよ』


「えーなんで優がいつもカラオケで注文するドリンク知ってんの!?」


「さぁ、なんでかな」


そうやってからかうように笑った弘人は


注文を確認して


部屋から出ていく

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