第88話

どんなに不安になっても、

どれだけ危ない目にあったとしても、



「祐樹がいれば、あたしは幸せ」



あたしの言葉に、祐樹の暗い表情が消え、幸せそうな笑みが浮かんだ。



「だから、絶対、離したりしないでね」



「しねぇよ」



「祐樹以外に興味はないから、心配もしないで」



そう言ったあたしに、祐樹は意地悪そうな顔をした。



「それはどうかな…。少し目を離すと、ホストクラブに行くような奴だからな」



ネチネチとそこのところを責めてくる。

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