第77話
祐樹に抱えられながら奥にあるVIPルームに入り、やっと2人きりになる。
座り心地の最高なソファーに座り込みながら祐樹を見上げる。すると、あたしを見つめていた祐樹と目があった。
慣れた祐樹の香水の匂いに誘われて、その胸に抱きついて、ホッと息をつく。
ここが一番落ち着く。
満足げにため息をつくあたしの背中に祐樹の腕がまわり、抱き寄せると、上から低い声が落ちてきた。
「ったく、何やってんだよ。こんなとこで」
呆れながらも少し笑いを含んだような声で言われて、あたしも小さく笑いを零す。
「なにって、楽しくお酒を飲んでただけだよ」
「ホストクラブでか?俺を怒らせたいのか?」
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