第68話

「えっと…、イズミの友達だよね?」



「トモです」



「ああ、君がトモちゃんね。よくイズミから話を聞くよ。ところで、トモちゃんはコイツの事情知ってる?」



「…知ってます」



トモが疲れたように言った。



「コイツがここにいること、あの人は知ってるのかな?」



その言葉にトモは暗い顔で黙り込んだ。

そんなトモを見た亮太兄は呻く。



そんな2人に挟まれて座っていたあたしは、今の会話に苦笑しながら、ガックリと肩を落とす2人を励ますように叩いた。

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