第12話

「覚えててくれたっスか!感激です!」




「うちの組に入ったのか」

眉を顰めながら言う。




「はいっ!自分、若頭に惚れて!一生ついていくつもりです」




真剣に宣言すると、若頭の顔が歪んだ。




「惚れたってなんだ?気持ちわりぃこと言うんじゃねぇよ」

ウンザリしたように溜め息をつく。




「まあ、これからよろしくな」




「はいっ!」




若頭の言葉に元気に返事をした。

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