第89話
「…お前は笑っていてくれればいい。ずっと傍で笑っているだけで…。ほかには何もいらねぇよ」
その顔は幸せで溢れていて、その声はとろけそうな程甘く優しかった。
そんな祐樹に抱きしめられながら、大好きな人の胸に顔を埋め、これ以上ないほどの幸せを感じ瞳を閉じた。
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