独占欲

第73話

扉が開いた音にそれまでいじっていた携帯を投げ出し、玄関へ向かった。




「おかえりなさい!」




そのままの勢いで祐樹に抱きつく。

そんなあたしを抱き留めながら祐樹は嬉しそうに笑った。




「ただいま」




言いながら頭を下げてきてあたしの頭の天辺にキスを落とす。




着替えをした祐樹がリビングに戻って来て、ソファーのあたしの横に腰を下ろした。




「今日は変わった事なかったか?」




心配そうに上から覗き込んでくる祐樹を呆れたように見て首を横に振った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る