第62話

後で会ったら聞いてみよう。




そんな事を考えながら歩いていると、突然伸びてきた手に肩を掴まれた。




「え…っ?」




驚いて振り向くと、金髪の男の子が嬉しそうな顔であたしの肩を掴んでいた。




「やっぱり」




その言葉に困惑する。




誰…?

やっぱりってあたしの事知ってる?




知らない男の手に掴まれているのが嫌で、肩を揺すってその手を外そうとする。




「何…?って言うか誰?」

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