第57話

暁人のあまりの喜びように、だんだん会わせてやる気が失せてきた。




「…やっぱりお前には会わせねぇ」




「は?なんでだよっ!?」




「なんとなく」




不機嫌そうにこちらを振り返った暁人からフイッと視線を逸らした。




そんな俺の態度を見て、暁人の顔にニヤニヤした笑みが浮かび上がった。




「なんだ、祐樹心配してんのか?安心しろよ。余計な事は喋らねぇから」




そんな暁人を鋭く睨みつける。




「心配なんてしてねぇよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る