第51話

「…うるせぇな。なんだ?」




興奮気味の暁人を興味なさそうに視線を向けていると、そんな俺の所までズカズカ近寄ってきた。




「…マジか…?」




両手でガッシリ肩を掴み、顔を近づけて聞いてくる。その顔は驚いて興奮しているようだった。




近けぇよ…っ!




「おい、離れろ」




頭を逸らして暁人の顔のアップから離れながら、少し乱暴に肩に置かれた手を叩き落とした。




そんなことも気にせずに俺をキラキラした目で見つめた暁人が口を開いた。

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