第49話
その言葉の意味を一路もわかったようで、納得するように一度頷いた。
「そうですね。翔なら命をかけて姐さんを守るでしょう」
6年前にイズミを失ってから、俺に大切なものはなくなった。
こんな世界にいる俺には都合がいいと思っていた。
――今は
守りたい大事なものがあることをを後悔などしないし、むしろ幸せに思っている。
アイツが傍に居てくれる事を。
俺に笑いかけてくれる事を…
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