第47話

「わかってます…が、姐さんの存在にむこうが気づくのも時間の問題でしょう」




幸せで平和な所にイズミをいさせたいのに、俺の存在と立場がそれを許さない。




アイツを危険な目に合わせる権利が俺のどこにある…?




そこまで考えて、自嘲気味に口元を歪めた。




考えても無駄だな…




「…離してやることは出来ねぇんだ…」




ポツリと零した俺の言葉に一路は何も言わなかった。

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