第40話
「…それってあたしの事なんだよね?」
なんだか、それが理由なのか、ポジティブに考えられない。
ーー6年、長いね。
「当たり前じゃない。ほかに誰がいるのよ。でも誰もイズミを見たことないから、色んな噂がたってる」
悪戯っぽくトモの目が輝いた。それを見たあたしは顔を歪めた。
「…どんな噂?」
なんか嫌な予感がする…
「すっごい美人だとか、若頭より年上の女だとか。若頭を尻に敷いてるとか…ほかにも色々」
フフっと笑いながらトモが言った。
なにそれ…
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