第23話

隣に寝そべる祐樹の体を見つめる。

再会してから体を合わせるのは二度目。




自然と目は、6年前から変わらない所と変わった所を探してしまう。




「何ジッと見てんだよ?もう一回したいのか?」




見つめるあたしに、嬉しそうに目を輝かせながら祐樹が腕をこちらに伸ばしてきた。




「違う!祐樹の体を見てただけ。昔よりなんか痩せた…ってより引き締まったよね」




伸びてきた手をピシャリとはねのけながら言う。




「そうか?自分じゃわかんねぇな。身長が伸びたからそう見えんじゃねぇか?」




少しガッカリした顔をした祐樹が諦めて腕を引っ込めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る