第68話
心配して言ってくれたように聞こえたけど、それ以外の意図もあるように聞こえる。
……なんで?
運ばれてきたデザートに手を付けながら、何かしっくりこない気がしていた。
料理を食べ終えてレストランを出ると、まだ開いていた雑貨屋に立ち寄った。
ガラスで出来た虎の綺麗な置物を見つけ、ママの為にそれを買おうとレジに持って行く。
良い買い物が出来たことに満足しながら車に戻ると、運転席に乗り込んだ壱星が助手席を振り返った。
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