デート
第60話
「悪いな、待たせて。取り敢えず、乗ってくれ」
目の前に止まった高そうな黒い車、その窓から顔を出した壱星に言われ、あたしは助手席に乗り込んだ。
車内は壱星が付けている香水の匂いがした。
色っぽくて大人な感じの。
「悪いな。夜にしか都合つけられなくて……」
運転席の壱星は今日もスーツ姿だった。
喉元を締め付けるネクタイが窮屈そうだと思いながら、
「全然!だって昼間は仕事でしょう?無理なのはわかってるよ」
そう返事を返した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます