第34話

「そっか。授業は何時まで?」



「4時だけど、なんで?」



諒子が何かを言おうとしている気配を感じて、あたしは諒子の笑顔を見つめた。



あたしがそう尋ねた瞬間、パァッと笑みを広げた諒子に、なんだか嫌な予感を感じた。



「あのね、今日の夕方から飲み会があるんだけど……」



「……飲み会?」



構えるあたしに、諒子は慌てて付け加えた。



「待って、待って!最後まで聞いて!ツバサが合コンとか嫌いなのは知ってるから!」

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