紹介

第32話

あたしの通う女子短大は、おばあちゃんの家からバスで20分のところにある。



高台に立つその短大は、緑に囲まれたとても綺麗な建物で、広い敷地内をたまに散歩することもあった。




「おはよー、ツバサ」



おはようと言うには太陽が真上まで上がっているお昼のカフェテリア。



大学内の中心、学生が一番よく使うその場所で、空いた時間を読書をしながら潰していたあたしに、友達の諒子(りょうこ)が声を掛けてきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る