第29話
「ゴルフよ」
毎回のことに呆れた声でおばあちゃんが言った。
テーブルに座り、目の前に置かれた朝食に手を伸ばす。
「いただきま―す」
もくもくとスクランブルエッグを口に運ぶあたしに、正面の椅子に腰を下ろしたおばあちゃんが話しかけてきた。
「昨日は楽しかった?」
「うん。堂々とお酒飲んだよ」
ニヤリとした顔を向ければ、おばあちゃんが楽しそうに笑った。
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