好き
第65話
あの日からバイトが終わった後、祐樹さんと話をするようになった。
乱暴な言葉を使うのに、考え方が大人な祐樹さんは、あたしにとって不思議な存在だった。
煙草を止めろと言われた時も、すんなり言うことを聞けた。
シン君と同い年なのに、なんだろ…
全然大人に思える。
シン君なんかより、あたしの事を考えてくれる……
それでも、
何故、祐樹さんがあたしなんかの相手をしてくれるのかは、いつも不思議に思っていた。
理由を聞いても、はぐらかされた。
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