第Ⅱ章 第15話
「それで刑事さん達は、今朝の事件の事を聞きに来たんですよね?ここではあれなので、どうぞ、こちらに」
笹塚さんはそう言い、私と恭哉、真琴さんをある一室に案内してくれた。
「どうぞ、ここなら誰にも聞かれる必要が有りませんので・・・それで・・・えっと、今朝の事件の事はそちらの刑事さんにお話した筈なのですが・・・?」
笹塚さんはそう言った。
「はい、その事は先程お聞きしましたが、色々とお尋ねしたい事もあるので、再度、説明させてしまうのは申し訳ないのですが、再度、お話頂けないでしょうか?笹塚さん」
真琴さんは、丁寧な口調で笹塚さんにそう聞いた。
「分かりました。私が妹の佐藤和葉とその夫の和馬さんが亡くなっている事に気付いたのは、今朝、私が佐藤家を訪れたのがきっかけでした。
私は1週間に1度は、佐藤家に行く様にしています。刑事さんも佐藤家の事を調べたならご存知でしょう?私の妹・佐藤和葉と夫の和馬さんは実の子に虐待していたのです。その事があり、たまに、佐藤家に行く様にしていて、今朝は、その日で、佐藤家に行きました。
ですが、チャイムを鳴らしても反応が無く、帰ろうとしたのですが、家の鍵が開いている事に気付き、不信に思い、家に入りました。家の中で、和葉と和馬さんの姿を探したんです。寝室に向かい、そこで和葉と和馬さんの死体を発見した次第です」
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