Criminal Malice seasonⅡ

roiyaru

序章

深夜ー街が静かな帳を下す東京の街で、ある場所で、新たな悪意が人知れず、まき散らされるとも知らずに・・・・。


ここは、誰一人として、脱獄を許さないし、自由に出入りも出来ない、鉄壁の壁に覆われた東京拘置所。


そこに人の出入りなど自由に出来る筈もないのに、東京拘置所に一人の男の姿があった。男は、臆することなく、拘置所内の未決拘禁者が収監されている独居房に男は歩を進ませた。


男は目的の人物達が収監されている独居房へと着くと「おや、ここには官吏以外は来れない筈だけど、君は如何してここまで来れたのかな?」

収監された男・鳴海優雅は男にそう聞いた。


「ここまでこれたのはある組織の後ろ盾があったからですよ」

東京拘置所に入り込んだ男は、穏やかな口調でそう答えた。「そうか。それで、お前の後ろ盾になった組織は俺を如何する積りだ?」

鳴海は、謎の男にそう聞いた。


「私の後ろ盾の組織は鳴海優雅さんと穂高さんをこの拘置所から脱獄させる様に私に指示しました。


私は、その指示を仰いでここに来たまでです。私の後ろ盾している組織が貴方方を欲しているんですよ」

謎の男は鳴海にそう答えた。「俺と穂高を脱獄させる様に?何故、その組織は俺と穂高を欲している?」

謎の男の目的が分からず、鳴海は、謎の男にそう聞いた。


「そこは、私は聞かされていませんので、もし、お聞きになりたいなら、彼に聞いて見て下さい。私は、彼の指示に従っているだけですので」

謎の男は、鳴海の苛立ちにさえ、冷静にそう答えた。


「分かったが、お前が俺と穂高を脱獄させたら、お前は、罪に問われるが?」

鳴海は謎の男に聞いた。「そこは覚悟の上ですので」

謎の男は、涼やかな顔で答えた。

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