我去北京恋愛的留学 〜北京に恋留学に行きます〜
天音 花香
中国に行こう!
大学二年になり、科が分かれてから話すことがほとんどなくなっていた友人から、突然電話があった。
「
彼女、
「する!」
と答えていた。一年生の時にしていた家庭教師のバイトもなくなり、学科の勉強にだけ明け暮れる毎日に私は少し退屈していたのだ。
初めてパスポートを作った。
新しく購入したスーツケースは期待と不安でいっぱいになった。
遠足前日の子供のように眠れなかった私は当日寝坊した。
「遅いよ、光里! もうみんな揃ってるよ!」
「ごめん! 寝坊しちゃって」
「留学先の大学の寮、安いのと高いのがあるみたいだけど、どっちにする?」
毬絵が訊いてくるのに、
「安い方」
と即答した。
「安い方は二人部屋なんだよ。私と同室にならない?」
「なる!」
毬絵は親友まではいかない友人だ。
それでもよく知らない人と同室になるよりかいいと思った。これを機に仲良くなれるかもしれない。逆は考えないことにした。
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