第15話
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涙を拭いたあとは、とにかくショッピングモールを徘徊し………歩き回った。
どこの店も入らずとにかく周りに見せつけるように歩き回っただけ。
修一の作戦通り恋人繋ぎで歩くあたしたちを見て、男も女も振り返り羨ましそうな顔をしていた。
あのときは否定したけど修一だってかなりかっこいい部類だし、あたしだって修一に釣り合う程度には可愛い。
っは、ざまぁみろ、見ろよ、あいつら絶対自分の不細工さに落ち込んでるぜ、と修一はかなりご満悦の様子だった。
指の間を絡ませて繋がれた手。
修一の手は大きくて温かくて…
このまま離したくないと思った。
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