第9話

.




「そんな手厳しいこというなって~!で?どうする?もちろん、行くよな?」




「別に、いいけど。予定ないし。」




そりゃあ、断るわけがないよね。




わけのわからない理由だけど、好きな人からクリスマスにデートに誘われたんだもん。




目一杯めかしこんで、修一が見とれるくらい可愛くするの。




でもそんなことしたってきっと修一は振り向いてくれないことくらい分かってる。




それでもね、できることは全部したいの。




携帯片手にイルミネーションがあるところを調べている修一の隣で、




あたしは密かにクリスマスに向けて気合いをいれた。




.

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る