第2話
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* * * *
「俺と遊ぼーぜ」
越してきたばかりで友達が居なかった小さなあたしにそう言った。
「うん!」
「お前名前は?」
「あさちゃん!」
「ちげーよ、あだ名じゃなくてちゃんとした名前!」
「む~、あさちゃんはね、麻美って名前!」
「俺は修一!ていうか、麻美、お前顔可愛いな!」
まだ四才だというのに既に明るく染められた髪を揺らしながら修一はニコッと笑った。
可愛いって言うのは言われなれていて、どうってことはなかった。
けれど、なぜかドキッとしたの。
このとき明るい髪の彼に、
小さなあたしは恋をした。
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