第36話

ある日の休み時間。



私は雑誌の"期間限定スイーツカフェ特集"を見ていた。



「あ~美味しそう…。ここも…ここも…!行きたいな~。でも一緒に行ってくれそうな人居ないんだよねー…」



「お前友達いないもんね」



そう一人でブツブツ言っていたら隣の席のれい君が席に座りながらそう言ってきた。



って!いやいやいや!友達はいるから!



いるけどみんな部活してて時間合わないだけだから!



しかもよりによってテニスやバレー、バスケと忙しい部活ばっかりでさ。



だから私に友達が居ないってわけじゃないの!



「れいくんってほんっと失礼だよね!?」



「どこが?僕は本当のことしか言ってないけど。実際休み時間も一人で雑誌読んでて僕が話しかけなかったら一人だったじゃん?」

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