第21話
突然冷水を被ってしまったからかくしゃみが出た。
「ちょっと中に戻ろっか。僕の上着貸してあげるし中で温まったほうがいいよ」
「はい…そうします…っくしゅっん」
あーあ、ついてないなぁ、せっかくのデートなのに。
おしゃれが台無し。
私がしょぼんとしているとりく先輩が頭を撫でて、私の肩にりく先輩の上着をかけてくれた。
「ちょっと待っててね。そこに館内カフェがあるから温かい飲み物でも買ってくる」
「ありがとうございます…」
りく先輩の帰りを待つ間私はりく先輩の上着に腕を通してみる。
すごく華奢に見えるりく先輩でもやっぱり男の人だからか、私がりく先輩の服を着るとぶかぶかだった。
それにしてもりく先輩の服ってなんでこんなにいい匂いがするんだろう。
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